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管理人:上月
愛知県にてひっそり生息中。日常についてだらだら語ってみたり、時々マニアックになってみたり、それから真面目に働いてますよ?
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浅く狭く一部ディープな日常
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 「何を読んだか忘れないために」といいつつ、書くことをすっかり忘れていた読書メモ。役立たずにも程があるッ…!
 とりあえず覚えている範囲をメモ。

「闘う書評」福田和也
 >新聞にある書評って、正直あまりあてにしていません。特に、話題作に関してはとりあえず褒めておけって傾向が強い。この著者の書評は、そういう意味ではあてにできます。ただちょっと癖が強いので合う合わないがあるのと、教養を前面に押し出しているので、無学な身には意味のわからない箇所がちらほら出てきて切なくなります。勉強しなきゃなあ…。

「統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか?」門倉貴史
 >新聞やテレビで発表される統計数字と実際の感覚は、確かにずれていることが多い。そんな疑問にズバリと答える一冊。筆者がエコノミストで、経済予測や経済効果の胡散臭さを語っているのが面白い。確かに「○○が優勝すると経済効果●円!」というのは胡散臭いと前から思っていたけど(別のチームのファンはその分金使わないんじゃないの、とかそのチーム関連でお金使った分他の支出減らすんじゃないの、とか)、こんなに胡散臭いというか適当だとは思わなかったです(笑)。

「女教皇ヨハンナ」ドナ・W・クロス
 >塩野七生の短編で女教皇の伝説があるのは知っていましたが、その元ネタは19世紀のギリシア人作家の本が元だとか。そちらでは性に自由奔放なイメージでですが、この本では随分ストイックな女性として描かれている。
 中世の出来事のため、資料が少なく想像の余地が多く、物語としては面白い。著者あとがきで、明らかな創作部分はこことここ、と明言しているのも面白い。多分歴史的に実在したと信じてるんだろうなあと思います。
 難を言えば、現代的視点からの理想的な女性として描かれすぎているきらいがあること。ヨハンナと彼女が愛した男性だけがやたら現代的感覚で、あまり中世の雰囲気が出ていない。まあ、その分サクサク読めますが。

「幻影の書」ポール・オースター
 >偶然がどんどん重なっていって…というこの著者おなじみの展開。でもとても好き。世の中から完全に姿を消した人物、というのもおなじみの展開。でも毎回切ない気持にさせられます。

「日本 一つの試論」小泉八雲
 >明治時代の日本はどんなものだったのか?江戸時代から明治初期の日本というのは、現在の日本とは全く異質のものなのだと感じるのは、こういった「外国人から見た日本」が抵抗なく読めた時です。習俗やお祭りも、全く知らない自分に気づいたとき。
 唯一の違和感は、「歴史は段階的に進化していく」という思想くらいですが、だからと言って「古代そのままの段階の」日本が劣っているのではなく、古代のギリシア人の世界がそのまま再現された世界を見られるのが幸福である、というとらえ方が面白い。
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