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管理人:上月
愛知県にてひっそり生息中。日常についてだらだら語ってみたり、時々マニアックになってみたり、それから真面目に働いてますよ?
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浅く狭く一部ディープな日常
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・「くそったれ美しきパリの12か月」スティーヴン・クラーク
 >図書館の旅行コーナーに置いてあった本ですが、小説です。イギリス人がフランスに呼ばれて紅茶専門店を開くまでの話。イギリス人が見たフランス人、フランス人が見たイギリス人像というのが面白い。あまりなじみがないので「ヨーロッパ人」でひとくくりにしてしまっているけれど、全然違うんだなあ…。偏見に満ちた表現が面白いです。さすがイギリス人。続編があるらしいので読みたいけれど、探せるかなあ。

・「幕末インテリジェンス」白石良夫
 >江戸末期の「留守居役」の日記から、留守居役についての説明、幕府・朝廷の当事者でない者からみた「明治維新」について。公費を使ってどんちゃん騒ぎ、という一面が注目されがちな役職だが、情報交換・根回しとして有益だったため黙認されていた面にも注目。

・「聖☆おにいさん」中村光
 >漫画。ブッダとキリストが立川で貧乏ニート生活を送るコメディ。当然宗教ネタだが、さらっと出てくる程度。本人たちが無意識に起こしてしまう奇跡のせいで混乱が起きて下らなく楽しい。

・「太陽の塔」森見登美彦
 >「女性なんて!」と男汁を出しつつ、振られた女の子にストーカーをする大学生の日記。…と書くとなんだかどうしようもない感じですが、ちゃんと青春小説です。無駄に頭がいい(語彙が豊富な、あるいは回りくどい)語り口調で面白おかしく物語が語られます。起承転結などは全くないですが、面白い。
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・「僕はどうやってバカになったか」マルタン パージュ
 >知性を捨てるにはどうするか?という奇妙な話。アル中になるために頑張るけど一滴の酒でつぶれるから無理、とかそんな具合に話が進んでいく。どうもフランスのユーモアは理解しがたい。最後に唐突にヒロイン(?)が出てくるし。こういうパターンのフランス映画昔見たことあるなあ…。

・「宗教vs倫理」末木文美士
 >仏教学者の書いた本を初めて読んだ。いわゆる「お坊さん」ではないので、話が非常に哲学的。仏教とは?という問いから宗教全般について広がっていく。宗教は倫理を超えたものである、というのは納得。昔聞いた「儒教は宗教ではなく、道徳である」という言葉を思い出す。葬式仏教にもちゃんと根拠がある、純粋な宗教が高尚というわけではない、云々。

・「ララピポ」奥田英朗
 >下世話な話で始まって、下世話な話で終わる。群像劇。綺麗に完結しているけれど、捻りはない。同じ群像劇なら伊坂幸太郎の「ラッシュライフ」のほうが好き。まああれはミステリーだから好きなのかもしれませんが。来年映画になるらしい。

・「隠居の日向ぼっこ」杉浦日向子
 >一つの道具に対してのエッセイ。著者は若くして既に他界している。自分の知っている道具、知らない道具、世代はうつろう。彼女の江戸への郷愁、距離感がうらやましい。20代の頃のエッセイを読んでも、何でこんなに隠居(良い意味で)然としていられるのか不思議で仕方無い。

・「アナールとは何か」I.フランドロワ
 >細分化された事象ではなく、「すべて」を見る歴史学。学生の頃少しかじった時はさっぱりだったけれど、この本はインタビュー形式なのでとっつきやすい。ただし具体的な歴史学についてではなく、歴史学に対する姿勢を理解する、という意味で。新大陸で原住民が大量に死亡した、というのを解明したのがアナール学派で、それほど昔のことではなかったというのは初めて知った。
・「月魚」三浦しをん
 >古書肆のお話。何と言うか、ライトノベル風味で読んでいてちょっと気恥ずかしい気分になった。あとがきなんか特に…。

・「予告された殺人の記録/十二の遍歴の物語」G・ガルシア=マルケス
 >この作者の作品は、長編よりも短編のほうが好きです。御伽噺的な雰囲気が心地よく、特に「眠れる美女の飛行」が気に入りました。何とも切ない気分になるというか。以前「悪い時」を読んだときは「やっぱりノーベル賞作家の書くものはわけが分からん」と思ったんですが。
・「現代文学」福田和也
 >文学評論家っていろいろ知ってないと駄目なんだな…。載っている本をいくつか読んだことはあるけれど、そんな深いところまで考えて読んだことは無い(断言)。駄目じゃん。

・「宗教社会学のすすめ」井上順孝
 >宗教解説よりは社会学(というと範囲広すぎますが)の説明の色が強い。

・「漁夫マルコの見た夢」塩野七生・水田秀穂
 >絵本。子供向けではない。塩野七生の短編集に、こういう間男シチュエーションの話しがあったなあ。

・「日本人の土地神話」山本七平
 >土地を売却するのに抵抗感があるのは江戸時代より昔から、ただし南北朝近辺は逃散主流。アパート経営は江戸時代から小金持ちの目標。思考・習慣ってなかなか変わらないものだ。
・「ゴールデンスランバー」伊坂幸太郎
 >いつもの小ネタっぽい会話は随所にあるものの、社会派色強し。「重力ピエロ」とか「魔王」の系統。本屋さん大賞とった本ですが、私は好きじゃないです。世間は社会派小説とか人情ものとか好きなんですかね…。

・「菊と刀」ルース・ベネディクト
 >日本人研究の定番書。50年以上前に、日本にきたことが無いのに良くこれだけ考察できたよなー、と感心。

・「佳人の奇遇」島田雅彦
 >オペラの舞台を軸にした、群像劇のような小説。最近読んだ島田雅彦の本の中ではあっさり目(無茶苦茶でない)かと。

・「ベロニカは死ぬことにした」パウロ・コエーリョ
 >有名な「アルケミスト」がどうにも苦手だったのですが、再チャレンジ。現実的な話なら楽しめないこともない。心理学とか好きな人なら面白いのかなあ。その辺の素養が無いので良く分かりません。

・「ニッポン社会入門」コリン・ジョイス
 >元ニューズウィーク東京特派員のイギリス人による日本論。…というと真面目っぽいですが、気楽なエッセイです。東京を歩いて散歩する人が少ないと言うのは、いわれてみればそうだなあと思います。鉄道網発達してるから。川沿いの芭蕉像を見に行きたくなりました。

・「償い」矢口敦子
 >ホームレスになった元脳外科医が「自分が助けた子供が殺人鬼なのでは?」と思い悩む社会派ミステリー。これをもっと大風呂敷広げると浦澤直樹の「MONSTER」になるのかなあ…というのが率直な感想。自分は推理物はありえないようなトリック三昧のものが好きなので、どうも人の心に焦点を当てる推理物はぴんと来ないです。文体は癖が無くて読みやすかったですが。
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